抗加齢医学は老化のメカニズムが解明されてきたことで注目されています。かつては、老化は不可避でやむを得ないものと考えられていました。しかし、老化は細胞生物学のプロセスであり、介入によって延伸が可能であることが示されてきたのです。アンチエイジング医学とは加齢という生物学的、細胞学的なプロセスに介入し、加齢に伴う動脈硬化、がんのような加齢関連疾患の発症確率を下げ、健康長寿をめざす医学であり、さらに健康を長期間にわたって維持し、健康寿命を延伸する医学なのです。

アンチエイジングの実践

アンチエイジングの基本は生活習慣の改善です。

１．栄養

• 取り過ぎの栄養は減らす
• 足りない栄養は積極的に補充する
• 抗加齢効果が期待できる栄養はたくさんとる

ことが基本です。栄養効果の期待できる栄養はサプリメントで補充します。

２．運動

Practice is medicineと言われます。運動不足が不健康なのはもちろんです。さらに積極的な運動は健康増進、抗加齢効果が期待できます。

• 心肺機能の向上
• 血流と循環の改善
• 筋肉量の増加
• 糖化ストレスの減少
• 肥満の予防、改善
• バランス機能の改善（めまいの低減）
• 免疫機能の向上
• 認知機能の改善
• 抗動脈硬化作用

３．休養

• 睡眠時間の確保と睡眠の質の向上
• ストレス解消

抗加齢医学療法

治療法
栄養療法	栄養指導	栄養補充、栄養バランス
運動療法	運動指導	体力強化、免疫アップ、認知機能向上
精神療法	ストレス対策	こころの健康、免疫機能
薬物療法
ホルモン補充	男性ホルモン補充	LOH症候群
	DEHA補充	性ホルモンの補充
サプリメント療法	機能性食品、薬品	エビデンスが重要
見た目の抗加齢医学	美容皮膚科、美容外科	しみ、しわ、たるみ
その他		音楽療法 鍼灸、ヨガなど
	キレーション	有害金属の排出